「相続が発生したけれど、どの税理士に相談すればいいのか分からない」——昭和区・瑞穂区・天白区の方からこうしたご相談をいただくことが増えています。
相続税は、同じ財産内容でも、担当する税理士によって納税額が大きく変わる「差が出やすい税金」です。土地の評価一つ取っても、現地を見て判断するか、机上で済ませるかで、数百万円単位の違いが出ることも珍しくありません。
この記事では、八事・桜山・新瑞橋・植田など、3区にお住まいの方が「相続に強い税理士」を選ぶときに押さえておきたい5つのポイントと、地元密着型事務所ならではの3つのメリットをお伝えします。
1. なぜ「税理士選び」で相続税額が変わるのか
確定申告や年末調整と違い、相続税の申告には「画一的な正解」がありません。財産評価や特例適用の判断に、税理士の経験と知識が大きく影響します。
判断が分かれる3つの論点
- 土地の評価:路線価・倍率方式の基本に加え、不整形地・奥行・間口・高低差・がけ地などの減額補正をどこまで丁寧に拾えるか
- 小規模宅地等の特例:居住用・事業用・貸付用の適用範囲をどう整理し、どの土地に優先適用するか
- 二次相続の視点:配偶者の税額軽減をフルに使うか、あえて抑えて次の相続に備えるか
こうした判断を「知らずに省略」してしまうと、払わなくてよい税金まで納めることになります。逆に、根拠なく減額を取りすぎると、税務調査で否認されるリスクも生じます。
2. 相続に強い税理士を見極める5つのポイント
① 相続税申告の実績件数
税理士登録者の中でも、相続税申告を継続的に扱っている事務所は、実は多くありません。国税庁の統計では、1年間に相続税申告を1件も行わない税理士も一定数存在します。
目安として、年間10件以上の相続税申告実績がある事務所であれば、経験の蓄積があると考えてよいでしょう。面談時に「年間の申告件数」「過去の累計件数」を率直に尋ねてみてください。
② 二次相続まで見据えた提案ができるか
一次相続(ご両親のうち最初に亡くなった方)だけを見て節税を組むと、二次相続(残された配偶者が亡くなった時)でかえって税負担が重くなることがあります。
相続に強い税理士は、必ず二次相続のシミュレーションも並行して行い、「どの分け方がご家族全体で最も有利か」を提示します。一次相続の節税額だけを強調する事務所は、少し慎重に判断されたほうがよいかもしれません。
③ 不動産評価へのこだわり
相続財産の大きな割合を占めるのが不動産です。特に昭和区・瑞穂区・天白区は戸建てや古くからの宅地が多く、土地評価の巧拙が税額を左右します。
- 現地調査を必ず行うか(机上評価で済ませていないか)
- 不整形地・セットバック・高低差などの減額要因を丁寧に拾うか
- 路線価と実勢価格のかい離が大きい場合に、不動産鑑定評価の活用も検討できるか
これらを確認すると、その事務所の「土地評価の深さ」が見えてきます。
④ 税務調査への対応経験
相続税申告は、他の税目に比べて税務調査の割合が高い税金です。国税庁公表の資料では、相続税の実地調査割合は所得税や法人税よりも高い水準で推移しています。
申告書を作って終わりではなく、調査が入った場合に同席・対応してくれるか、過去の調査対応経験がどの程度あるかも、必ず確認しておきたいポイントです。
⑤ 料金体系の明確さ
相続税申告の報酬は、遺産総額の0.5〜1.0%程度が一般的な目安とされています。面談の際には、以下を書面で提示してもらいましょう。
- 基本報酬と加算報酬(土地の数・相続人の数・非上場株式の有無など)
- 書面添付制度を利用する場合の追加料金の有無
- 税務調査が入った場合の立会料
「一式いくら」ではなく、内訳が明示されている事務所のほうが、後々のトラブルを避けられます。
3. 地元密着型事務所を選ぶ3つのメリット
大手税理士法人と地元の個人事務所、どちらに依頼すべきか迷われる方も多いと思います。昭和区・瑞穂区・天白区のように、不動産比率が高く、地域の事情が評価に影響する地域では、地元密着型の事務所ならではの強みがあります。
メリット① 現地確認がしやすく、不動産評価に強い
土地評価で差が出るのは「現地を見ているかどうか」です。地元の税理士であれば、八事・桜山・新瑞橋・植田・御器所・川名などのエリアに、打ち合わせのついでに現地を見に行くことができます。
大手法人の場合、東京や大阪の本部から名古屋に担当者が出張してくるケースもあり、現地確認の回数が限定されがちです。減額要因の見落としは、そのまま納税額の増加に直結します。
メリット② 地元の金融機関・司法書士・不動産会社とのネットワーク
相続手続きは、税理士だけで完結するものではありません。
- 不動産の名義変更 → 司法書士
- 預貯金・証券の名義変更 → 金融機関
- 不動産の売却・活用 → 不動産会社
- 遺産分割でもめた場合 → 弁護士
これらの専門家を、地元でスムーズに連携させられるかどうかで、手続きの速さと安心感が大きく変わります。地元の税理士であれば、昭和税務署の管轄事情や、3区エリアで実績のある司法書士・不動産会社を把握しているため、紹介や連携の判断が早く、手続き全体がスムーズに進みます。
メリット③ 申告後のアフターフォローが受けやすい
相続税の申告が終わっても、相続手続きは続きます。
- 相続した不動産を売却する場合の譲渡所得(取得費加算の特例を使えるのは3年10ヶ月以内)
- 相続後に判明した財産や債務の修正申告
- 二次相続に向けた生前対策・贈与の検討
地元の事務所であれば、ちょっとした相談も気軽に持ち込めます。「申告が終わったら音信不通」になりにくいのが、地域密着型の大きな安心感です。
4. 大手税理士法人と地元事務所、どちらが向いているか
どちらにも長所があり、ご家庭の状況によって適する選択肢は変わります。
大手税理士法人が向いているケース
- 遺産総額が10億円を超える、非上場株式の評価が複雑など、特殊論点が多い
- 相続人が全国各地に分散していて、各地の拠点を活用したい
- 国際相続(海外財産・海外居住の相続人)がある
地元密着型事務所が向いているケース
- 遺産の中心が自宅・貸家・駐車場などの不動産である
- 相続人が名古屋市内・愛知県内に住んでいる
- 申告後の売却・贈与・二次相続まで、継続して相談したい
- 顔の見える担当者に、落ち着いて相談したい
昭和区・瑞穂区・天白区にお住まいのご家庭の多くは、後者に当てはまります。
5. 税理士に相談する前にご家族で準備しておきたいこと
初回面談がスムーズに進むと、税理士側も正確な見積もり・方針を提示しやすくなります。以下の情報を可能な範囲でまとめておくと安心です。
- 亡くなられた方(被相続人)の氏名・生年月日・亡くなった日
- 相続人の人数と続柄(配偶者・子・兄弟姉妹など)
- ご自宅の所在地と、その他に所有されている不動産の概要
- 預貯金・有価証券のおおよその残高
- 生命保険の加入状況(保険会社名と受取人)
- 遺言書の有無
すべて揃っていなくても構いません。「何を準備すればいいか分からない」という状態でも、初回面談で一緒に整理していく形で問題ありません。
まとめ
相続税申告は、税理士の経験・判断・地域理解によって結果が大きく変わります。昭和区・瑞穂区・天白区にお住まいで相続をお考えの方は、次の視点で税理士を選んでみてください。
- 年間の相続税申告実績が十分にあるか
- 二次相続まで見据えた提案ができるか
- 現地確認を前提とした不動産評価を行うか
- 税務調査の対応経験があるか
- 料金体系が明確か
そのうえで、地元の事情に通じ、申告後も継続して相談できる事務所を選ばれることをおすすめします。
南山税理士事務所は、昭和区・瑞穂区・天白区を中心に、相続税申告と生前対策のご相談を承っています。初回のご相談は無料ですので、「まずは話だけ聞きたい」というご相談もお気軽にどうぞ。

